今月のpeople
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看板メニューはやきめし、ラーメン、餃子。今日、来てくれるお客さんのために、材料の仕入れは必ずその日の朝に、自分で行くことを守っている店主。お肌も髪もツヤツヤだ。若さの秘訣は恋をすることだとか。
―その恋のお相手は?
野村周平くんです。孫がファンなのですよ。学校の先輩にあたるらしくて、一緒に応援しています。コマーシャルや映画で活躍しているでしょう?

―学校の先輩って?
子供たち、主人も中華同文に通っていて、今は孫がお世話になっています。

―林さんの出身は?
中国の福建省ですが、京都生まれの京都育ちです。お見合いで結婚して、神戸に来ました。主人の母、林木宋(もくそう)はこの場所で生地屋を始め、後に2階で麻雀屋を開いたそうで、当時の興味深い話しが新聞でも紹介されたことがあると聞いています。

―湖水のはじまりは?
最初は料理人を雇って、中華料理と喫茶でスタートし、そのうちに料理だけになりました。料理人たちが高齢になり中国に戻るというので、主人が調理場に立ち、私も店を手伝うようになりました。結婚して5年目のことです(1965年ころ)。
2011年に主人が他界し、数年前に主人の母も看取りました。4人の子供たちも独立して、店は好きにしたらいいと言われています。場所もあるし調理器具もまだまだ使えるし、何といっても、今も通ってくれるお客さんがいるのは、ありがたいなぁと思い、毎日、店を開けています。

―天然酵母を使ったごまパンは新しいメニューですか?
40年前にレシピを教えてもらい、自分なりに工夫や改善をして作り続けてきました。親戚に配ったり、中国の祭事に使うお供えに使ってもらっていましたが、最近は店で出したり、通販で販売もしています。滋賀から通っている「わけあり工房さん」は、上に十字に切り目を入れ、バターをのせ、レンジで1分温めて食べるのが好きだと言っていましたよ!