今月のpeople
people画像 people画像
2017年長年の活動を通じて、神戸を元気にする人として「ロドニー賞」を受賞。阪神淡路大震災のとき、障害者施設支援のためにデザインした「ガッツくん」Tシャツは、キムタクがドラマ「ロングバケーション」で着て話題になる。画家、文筆家としても活躍している。
Q.元町との出会いは?
覚えているのは1960年代の小学生のころです。妹がヤマハのオルガン教室に通っていて、送り迎えに父と一緒に来ていました。外人さんが多いなぁと思ったのと、元町を歩く父は、住んでいる長田とはちょっと違うなぁと感じていました。長田は庶民的だし、元町はよそ行きな雰囲気。妹を待つ間に元映に行ったり、不二家にも行きました。

Q.ドラマの内容は覚えていませんが「ガッツくん」のTシャツを見たとき、誰が描いたのかなぁって思っていました。
僕です!(笑)僕の絵本がとある賞の候補になったとき、絵本の題名を変えませんか?と聞かれて断ったことがあり、結局、賞は逃しました。のちに、その時に、変えませんか?と言った人が、Tシャツのデザインは僕に頼めばいい、と勧めてくれていたと聞き驚きました。賞をとりたいから題名を変えていたら、ガッツくんは生まれていなかったかもしれないですね。

Q.5丁目との関わり合いは?
元町児童絵画コンクール展の審査員を頼まれたときからでしょうか。チラシは今でも僕のイラストですが、スケジュールが合わなくなり、審査員をしたのは数回だったように思います。太陽光発電アーケードのイラストは、どういう経由で話が来たのか・・・(太陽光発電の発案者であるウインドワードの浜田さんが頼みに行ったそうですよ)

Q.商店街の風景は変わりましたか?
小学生、中学生のころ元町はあこがれの町であり、文化の入り口、港に近いから、新しいものが入ってくるところ。ラジオ関西の電話リクエストは常連でした。1980年代後半は元町6丁目にアトリエ見つけ・・・見つけたきっかけは話せば長くなるのですが・・・それ以来30年、元町商店街を毎日、1.5往復しています。今の元町はゆったり時間が流れて落ち着く雰囲気ですが、商店街としてはちょっとさみしいかなぁ。お店の閉まる時間も早いし。

Q.昔の方がよかったですか?どんな商店街だったらいいですか?
昔のことを伝えていくのは大切ですが、これからどんな商店街にしたいのかアイデアを出し合うことも大切だと思います。実現可能かどうか、こまかいことはアイデアを出し尽くした後に、考えていけばいいと思います。世代を越えて、新旧関係なく・・・
(インタビュー・写真/川西陸隆・川西万貴)