今月のpeople
people画像 people画像
木造建築士・2級施工管理士であり、日本アイスホッケー連盟公認指導員、写真家、ミュージシャンとしても活動中。2017年で創業70年を迎える神戸家具の店三代目店主。5丁目ではよっちゃん、外ではドカチンさんと呼ばれる。
Q.店頭と店内の様子が変わった理由は?
A. 店番や店のことは仕事のパートナーに任せているからでしょうか、しょっちゅう模様替えしているので、僕にはもうどこに何があるのか分からない常態です。 家具のデザインやリフォームの仕事は依頼があればします、もちろん本業ですから。傍目には遊んでばかりと映るようですが、音楽活動や写真に力を注いできた理由があります。まだ景気もよかったころ経営セミナーに通いましたが、家具業界の将来は厳しいという話しを聞き、店の魅力を知ってもらうため、僕が広告塔になろうと決めたのです。音楽活動や写真撮影をしながら、実は家具店店主ですと宣伝を続けてきました。

Q.音楽や写真が好きなのですね?
A.高校のときにバンドをはじめました。バンドで演奏する曲をコピーするためにレコードや楽器が欲しくて、建築現場のバイトに励みました。ドカチンという名前はそのときについたものです。ギタリストになりたかったのですが、大学のころには、もう、プロはアカンなぁと限界を感じました。 写真は中学のときに中古カメラを買って、北野の異人館やSL汽車を撮るのが好きでした。高校のときは引き伸ばし機を手に入れ、押入れを暗室にして現像や紙焼も自分でしていました。

Q.家業を継ぐことは?
A.嫌でした!(笑)。嫌だったけど、継ぐのだろうなぁという気はしていました。店の手伝いは小学校のときから、時間があれば親父について行き、家具の取っ手付けとか、カーテンつけ、配達の手伝いはしていましたけどね。

Q.神戸開港150年(2017年)で「神戸家具」が注目されていますが、田村家具の名前は出てきませんね?
A.理由は分からないです。組合に入っていないからでしょうか。親父が元気なときに店のことも詳しく聞いておけばよかったと思います。入院して半年ほどで他界したので、引継ぎも何もできないままでした。享年61歳。僕は今年(2017年)で62歳。年齢だけは親父を越しました。ここ数年で写真の仕事が増えて、店の知名度アップには貢献できたかなぁ。

Q.写真の仕事の内容は?
A.ステージ写真、宣材写真、CDジャケットなど音楽関係から、結婚式、成人式など人物、料理、商品など幅広いです。長年、広告塔!をしてきたおかげでたくさんの人と出会い、知り合いになって、フェイスブックにアップした写真を気に入り、仕事の依頼がくるという流れができました。

Q.単刀直入にうかがいます、儲かっていますか?
A.僕はこの店が実家の元町育ち。店の家賃を考えなくていいから、できているのでしょうね・・・というくらいの儲かり方です(笑)。